物理学者ヒッグス氏死去=94歳、「ヒッグス粒子」でノーベル賞
【ロンドン時事】万物に質量を与える「ヒッグス粒子」の存在を提唱し、2013年にノーベル物理学賞を受賞したピーター・ヒッグス英エディンバラ大名誉教授が8日、死去した。94歳。同大によると短い闘病の後、穏やかに息を引き取った。
1929年、英ニューカッスルで生まれた。ロンドン大キングス・カレッジで博士号を取得後、エディンバラ大に移り、64年に宇宙のあらゆる場所を満たしている素粒子によって他の素粒子の動きが邪魔され、動きにくくなることで質量が生じるとの理論を発表。この素粒子はヒッグス粒子と呼ばれ、半世紀にわたって探索が続けられた。
2012年にスイスの欧州合同原子核研究所(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)での実験で、ヒッグス粒子とみられる新粒子が発見され、翌年に同粒子と断定された。
ヒッグス粒子には多くの日本人が絡んでいる。土台になったのは、08年にノーベル物理学賞を受賞した故南部陽一郎米シカゴ大名誉教授が1960年に提唱した理論。また、発見したCERNの国際実験グループには、東大や高エネルギー加速器研究機構などから100人を超える研究者が参加していた。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
「神舟17」宇宙飛行士が帰還=中国
-
英国王、公務に本格復帰=がん治療後初
-
ユーロ圏GDP、0.3%増=1~3月期―EU統計局
-
為替介入、5兆円規模か=29日実施の可能性高まる
-
中国が放水、比船損傷=南シナ海のスカボロー礁付近
写真特集
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一
-
【MLB】ドジャースの歴代日本選手