2024-04-05 17:47社会

珠洲市の小中学校で入学式=人数減も、新たなスタート―石川

石川県珠洲市立緑丘中の入学式で、新入生を代表してあいさつする三沢琴葉さん=5日午後、同市
石川県珠洲市立緑丘中の入学式で、新入生を代表してあいさつする三沢琴葉さん=5日午後、同市

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市で5日、小中学校の入学式が行われた。地震の影響で人数が大幅に減った学校もあったが、新入生は笑顔で新たな生活をスタートさせた。
 珠洲市立直小は校舎が避難所になっているため、市内の多目的ホールで式を実施。新入生10人が出席した。道端専次校長(59)は式辞で「珠洲市が元に戻れるよう、多くの人が一生懸命頑張ってくれている。皆さんは珠洲市の希望。支え合いながら頑張りましょう」と呼びかけた。
 新入生の池谷内梨心さん(6)は、地震で自宅が全壊した。父の寛人さん(44)は「大変な思いをしたが、無事に娘の晴れ姿を見られて本当に幸せ」と感慨深げに話した。
 午後には同じホールで市立緑丘中の入学式が開かれた。新入生は28人で、代表であいさつした三沢琴葉さん(12)は「地震で人数が減って1クラスしかないが、みんなで楽しい学級にしたい」と笑顔を見せた。父の崇さん(47)は「例年は2クラスだが、地震で急に半分になった。娘の同級生がいなくなり、寂しさもある」と複雑な心境を明かした。
 この日、県内で入学式があったのは珠洲市や志賀町など4市町。輪島市など他の市町は8日に行われる。 
[時事通信社]

石川県珠洲市立緑丘中学校の入学式に出席した新入生=5日午後、同市
石川県珠洲市立緑丘中学校の入学式に出席した新入生=5日午後、同市

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