2024-04-04 21:45政治

「政治責任取る」「ゼロから再出発」=安倍派元幹部、塩谷氏は反発―裏金事件処分

 自民党安倍派の裏金事件で処分が決まった元幹部は4日、それぞれ記者団の取材に応じた。離党勧告を受けた世耕弘成前参院幹事長は「参院安倍派会長だった私が政治的責任を取るべきで、決定に従い離党する決断をした」と強調。同じ処分となった塩谷立・元総務会長は「非常に厳重な処分で残念だ。(党側の)説明を聞きたい」と反発した。
 世耕氏は「明鏡止水の心境だ」と表明。裏金事件の責任の所在を問われると「それは分からない。知っていることはすべて答えたつもりだ」とかわした。塩谷氏は、岸田派の元会計責任者が立件されたにもかかわらず岸田文雄首相が処分対象外となったことに「理解できなかった」と不満を漏らした。
 党員資格停止1年となった西村康稔前経済産業相は、離党や議員辞職を否定。首相を目指す考えを示していたことに関し「今はある意味、全てを失った。ゼロから再出発する」と語った。下村博文元政調会長は「処分は受け入れるが、きちんとした真相解明をしてもらいたい」と主張。高木毅前国対委員長は「処分を重く受け止め襟を正して出直す」と語った。
 萩生田光一前政調会長は「政治不信を招く結果となったことを強く反省している」とのコメントを発表。キックバック(還流)分の使途について「私的流用や不正な支出はない」と重ねて強調した。松野博一前官房長官もコメントで「政治、党への信頼回復のため真摯(しんし)に努める」とした。 
[時事通信社]

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