2024-04-03 12:43社会

高台に避難する人も=津波警報に騒然―沖縄

津波警報を受け、高台にある公園に避難してきたこども園の園児ら=3日午前、那覇市
津波警報を受け、高台にある公園に避難してきたこども園の園児ら=3日午前、那覇市

 津波警報が発令された沖縄県では3日、県職員らが慌ただしく対応に追われた。那覇港(那覇市)周辺では、高台に避難する人もいた。
 県は玉城デニー知事をトップとする災害対策本部を設置し、警報の対象地域となった離島自治体や関係機関に電話で被害状況などを確認した。県民には、防災行政無線で避難を呼び掛け、県庁舎内でも高層階への避難を呼び掛ける放送が鳴り響いた。
 同県与那国町で泡盛を製造する崎元俊男さん(59)は「揺れが30秒ぐらい続いたが、被害は出ていない。能登半島地震からそれほど時間がたっていないこともあり、海に近い地域では多くの人が高台に向けて避難していた」と話した。
 那覇港周辺は普段より人がまばらで、高台に避難している人がいた。ハイヤー運転手の50代男性は心配そうに海を眺め、「こんなことは生まれて初めて。経験がないので怖い」と語った。
 民間航空機の運航が一時停止された那覇空港では、ロビーが行き場のない人々であふれかえった。群馬県から孫と旅行に来ていた島村岩雄さん(72)は「空港に着いたら騒然としていた。きょう帰れるのか」と不安を漏らした。
 那覇市内の高台にある公園には、近くの小学校の教員やこども園の児童らが避難した。小学校で事務の仕事をする女性は「春休み中で児童はいなかったが、職員会議中に津波警報があり、みんなで高台に向かった。最初は訓練かと思った。驚いた」と話した。 
[時事通信社]

混雑する那覇空港=3日午前、那覇市
混雑する那覇空港=3日午前、那覇市

最新動画

最新ニュース

写真特集