ロシア侵攻の被害、記録に=賠償請求視野に機関新設―オランダ・ハーグ
【ブリュッセル時事】ロシアによる侵攻でウクライナが受けた被害の証拠を文書として記録する「損害登録機関」が2日、オランダ・ハーグに新設された。ロシアに対する将来の賠償請求に役立てる。
人権擁護に取り組む国際機関「欧州評議会」(本部・仏ストラスブール)が、昨年5月の首脳会議で設置を決定した。当面は、住宅に関連した被害について、電子行政サービスのアプリなどを通じて申請を受け付ける。
ハーグで記者会見したウクライナのクレバ外相は、発足当日にもかかわらず既に数百件の届け出があったと明らかにした上で、「人々がいかに正義を渇望しているのかの表れだ」と指摘した。戦争犯罪の責任者を裁く特別法廷を設置する必要性にも改めて言及した。
[時事通信社]
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