2024-04-01 12:09政治

首相、裏金処分は派閥幹部の責任重視=日米安保連携「重要な論点」―参院決算委

 参院決算委員会は1日午前、岸田文雄首相(自民党総裁)と全閣僚が出席して質疑を行った。同党派閥の裏金事件に関わった議員の処分について、首相は「派閥幹部としてどのような役割を果たすべきであったのかも判断しなければならない」と述べ、派閥幹部としての責任を重視して決定する考えを示した。立憲民主党の田名部匡代参院幹事長への答弁。
 首相はまた、追加聴取について、対象者など詳細は避けつつ「1日も行っているさなかだ」と説明。「党として政治責任を判断する際に(聴取で)把握した事実についても説明を行いたい」と語った。
 一方、首相は在日米軍司令部の機能強化について「指揮統制の観点から、日米間の連携強化は相互運用性と即応性を高めるためにも非常に重要な論点だ」と指摘。10日に開催予定の日米首脳会談で議題とする考えを示唆した。自民の山下雄平氏への答弁。
 自民の永井学氏はJR東海が2027年の開業を断念したリニア中央新幹線について質問した。首相は「東京、名古屋、大阪の三大都市圏を一つの圏域とし、日本経済の活性化や国土強靱(きょうじん)化につながる」と整備の意義を強調。その上で「一日も早い開業に向けて関係自治体やJR東海と連携しながら取り組みたい」と述べた。 
[時事通信社]

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