トランプ氏復権阻止へ総力戦=民主バイデン氏の苦境反映―米大統領選
【ワシントン時事】11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領を支援するため、民主党のオバマ、クリントン両元大統領が28日、ニューヨークで開かれた大規模集会に駆け付けた。一部世論調査でバイデン氏がトランプ前大統領に後れを取る中、民主党はトランプ氏の復権阻止へ総力戦を仕掛ける。
「特権に恵まれない人々のために闘う男。それがジョー・バイデンだ」。オバマ氏は自身の政権で8年間コンビを組んだバイデン氏をたたえた。
集会には著名歌手や俳優も参加し、陣営によると、2600万ドル(約39億円)超の献金を集めた。トランプ氏陣営が先月調達した2000万ドル(約30億円)を一晩で上回った計算だ。
だが、大物2人の投入は現職の苦境を物語るものでもある。政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた各種世論調査結果の平均によると、バイデン氏の支持率は45.5%で、46.5%のトランプ氏をわずかながら下回る。危機感を抱いたオバマ氏が、バイデン氏や陣営に選挙戦略の見直しを助言したと、米紙は伝えている。
集会では、対イスラエル支援がバイデン氏の足かせとなっていることも、改めて浮き彫りになった。パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルに抗議する人々が「おまえの手は血塗られている」などと叫び、たびたび妨害。会場周辺では数百人規模のデモも行われた。
一方、民主党陣営の勢いを警戒するトランプ氏もニューヨークを訪れ、勤務中に殺害された警官の通夜に参列。記者団に「法と秩序を取り戻す」と語り、バイデン政権の犯罪対策を批判した。この日、4人の「大統領」が集結したニューヨークは異例の盛り上がりを見せた。
[時事通信社]
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