「裏金」処分、来月4日軸=「非公認」上回る対応浮上―還流復活、森氏聴取が焦点
岸田文雄首相(自民党総裁)は29日、同党派閥の政治資金パーティー収入裏金事件を巡り、関係議員の処分を来週決定する意向を固めた。4月4日を軸に調整している。党関係者によると、安倍派(清和政策研究会)の一部幹部に対し、「選挙における非公認」より重い「離党勧告」などを科す案が浮上してきた。
首相は一部幹部に対し、党規律規約で4番目に重い非公認を軸に検討してきた。ただ、世論の強い批判が収まる気配がないため、さらに厳しい処分を考慮しているとみられる。離党勧告は「除名」に次いで2番目に重い。
一方、安倍派のキックバック(還流)復活に関し、長く会長を務めた森喜朗元首相の聴取を首相が行うかどうかが焦点となっている。
首相は29日、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と首相官邸で秘密裏に会談。森氏聴取について協議したとみられる。首相はこれに先立ち、関口昌一参院議員会長、松山政司参院幹事長と個別に会い、処分について意見交換した。
[時事通信社]
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