2024-03-26 18:07経済

ベア平均1万7157円=基幹労連として過去最高

春闘の結果について説明する基幹労連の津村正男中央執行委員長=26日午後、東京都中央区
春闘の結果について説明する基幹労連の津村正男中央執行委員長=26日午後、東京都中央区

 鉄鋼や造船重機などの労働組合で構成する基幹労連は26日、2024年春闘で加盟労組が獲得したベースアップ(ベア)の平均額が25日時点で月1万7157円だったと発表した。鉄鋼大手による月3万円以上の回答がけん引し、03年の基幹労連結成以降で最高額となった。大手企業による賃上げの流れが今後、中小企業に波及するかが課題となる。
 傘下労組のうち、回答を得た107労組の結果をまとめた。満額回答または要求超えは65労組だった。
 日本製鉄など鉄鋼大手3社の平均ベアは月3万1667円、川崎重工業など総合重工7社の平均は月1万7143円だった。これら大手企業を除いた従業員1000人以上の企業の平均ベアは月1万7893円、300~999人の企業の平均は月1万8907円となった。
 ただ、300人未満の企業の平均ベアは月1万3088円にとどまった。基幹労連の津村正男中央執行委員長は「大手を中心とした流れを中小企業へ波及させていきたい」と話した。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集