2024-03-23 21:38政治

安倍派4氏に非公認案=岸田首相、塩谷氏ら直接再聴取―自民、来月上旬処分へ

 自民党は派閥の裏金事件を受け、安倍派幹部だった塩谷立元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人に対し「選挙における非公認」を軸に重い処分を行う方向で検討に入った。週明けに岸田文雄首相(党総裁)自身が4人を再び聴取。その他の関係議員を含め、4月第1週にも処分を決定する。複数の自民関係者が23日、明らかにした。
 安倍派を巡っては、2022年4月に当時の派閥会長だった安倍晋三元首相が所属議員へのパーティー収入のキックバック(還流)廃止を決めた。しかし、塩谷氏ら4人による22年8月の協議を経て、還流は継続された。自民執行部は4人の政治的責任は重いとみており、選挙の非公認を軸に処分を検討している。党内には、より厳しい「党員資格停止」が必要との意見もある。
 処分決定に先立ち、週明けに首相や麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らが4人から還流継続の経緯などを再び聞き取る方針だ。茂木氏は23日、石川県輪島市で記者団に「党として事実確認する努力はさらに必要と考える」と説明。「早急に政治責任の在り方について結論を出したい」と述べた。 
[時事通信社]

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