2024-03-22 16:39国際

拡大続く米スポーツ賭博=依存症も問題に

 【シリコンバレー時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めてきた水原一平氏が違法賭博に関与したとされる問題は、米国の賭博市場の大きさを再認識させた。カジノ業界団体の米国ゲーミング協会(AGA)によると、2023年の売上総額は計665億ドル(約10兆円)に上り、3年連続で記録を更新。中でも、スポーツ賭博は成長が著しい分野だ。
 売り上げに占める割合はスロットが半分超。スポーツ賭博は16%にとどまるが、年成長率は44.5%と最も高い。その上、スポーツ賭博は合法州・地域が40弱で、今後も広がる余地がある。
 さらに米賭博産業は22年に180万人の雇用を創出。3286億ドル(約49兆円)の経済効果、530億ドル(約8兆円)の税収をもたらしたという。
 賭博が一大産業となる一方で、「ギャンブル依存症」も問題になっている。米問題ギャンブル全国協議会によると、米国では成人の250万人が重度の基準を満たし、500万~800万人が軽度または中程度。深刻化すると、破産や自殺につながり得るという。 
[時事通信社]

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