南米ペルー、二院制復活へ=フジモリ政権の「遺産」解消
【サンパウロ時事】南米ペルーで一院制の国会を二院制に戻すための憲法改正が国会で承認され、関連法令が20日に公布された。2026年に予定される次回総選挙から実施する。フジモリ政権時代の「遺産」と位置付けられる一院制が、30年以上を経て解消されることになった。
憲法改正は今月6日に国会で認められ、ボルアルテ大統領の署名を待っていた。現在の国会の定数は130人だが、26年の選挙では上院が60人以上、下院が130人以上となる。いずれも任期は5年と定められた。
ペルーはもともと二院制だったが、1990年に就任したフジモリ元大統領は国会で少数与党に甘んじ、野党と鋭く対立。政権運営に行き詰まった末に92年に憲法を停止して国会を封鎖し、93年に定めた新憲法で二院制を廃止していた。
二院制を通じて国会の安定と積極的な論戦が期待される。一方で、議員増加は財政支出の拡大につながるため、国民の間では復活に反対意見も多い。
[時事通信社]
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