ガザ休戦合意「困難だが可能」=ラファ侵攻の代替案協議へ―米国務長官
【イスタンブール時事】イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止に向けた交渉を後押しするブリンケン米国務長官は21日、交渉妥結の見通しについて「到達するのは依然困難だが、可能だと信じている」と述べた。イスラエルがハマス側の新たな休戦案を拒否したと伝えられる中、ブリンケン氏は22日にイスラエルを訪問。早期の休戦実現へ交渉を加速させたい意向だ。
ブリンケン氏は21日、仲介役を務めるエジプトの首都カイロで同国のシュクリ外相と共同記者会見し、「交渉関係者は努力を続けている。(イスラエルとハマスの)溝は埋まってきており、われわれは合意への後押しを続ける」と語った。
ロイター通信によれば、ハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束する40人の人質と、イスラエルで収監中の囚人数百人の交換を軸に調整が継続。ただ、恒久的停戦を求めるハマスと一時休戦を主張するイスラエルとの間で依然隔たりがある。交渉の内情に詳しいパレスチナ当局者はロイターの取材に、ハマスは柔軟性を見せているとする一方、イスラエルは「ガザの戦闘を終わらせる意欲がなく歩みが遅い」と説明した。
[時事通信社]
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