阪神、投打とも充実の布陣=楽天、若手投手の奮起必須―プロ野球・12球団戦力分析(1)
プロ野球は29日にセ、パ両リーグが開幕する。キャンプとオープン戦で戦力整備を進めてきた各球団の強みや課題を探った。
【阪神】オープン戦は負けが込んだが、投打ともに充実した布陣でシーズンに臨めそうだ。
先発は昨季の最優秀選手と新人王に輝いた村上、伊藤将や才木といったリーグ優勝の原動力となった投手が順調な仕上がり。2年連続で開幕投手の青柳も巻き返しを期す。救援は岩崎を筆頭に、岡留、桐敷ら若手からベテランまで駒は豊富。新外国人のゲラもオープン戦で安定した投球を続けており、活躍が期待できる。
打線は目立った変化はないものの、岡田監督は主力の面々が昨季以上の成績を残す力があるとみている。軸になるのは近本、中野の1、2番コンビと4番の大山。2年目の森下や3年連続で20本塁打以上の佐藤輝が殻を破れば、球団初のリーグ連覇は現実味を帯びてくる。
【楽天】今江新監督の下、2年連続4位からの脱却を目指す。チームで昨季唯一の完投を完封で飾った岸は39歳。いつまでもベテランには頼れず、初の開幕投手に指名された早川には次期エースとして一層の奮起が求められる。昨季5勝した2年目の荘司、先発に挑む高卒4年目の内ら若手の突き上げも欠かせない。
救援は昨季新人ながらセットアッパーを担った渡辺翔、リーグ最多61試合に登板した鈴木翔が軸。前広島の新戦力ターリーの存在も心強い。抑えは今季から則本が務める。
打線は本塁打王の浅村が中心。12球団トップの102盗塁を記録した機動力を絡めて得点につなげたい。盗塁王の小深田は俊足に加え、内外野を守れる器用さも魅力。昨季は苦杯をなめた島内、阿部の巻き返しに期待が懸かる。
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