2024-03-14 18:38スポーツ

期待集める成長株=「第一人者」脅かせるか―競泳・パリへ正念場(下)

競泳ジャパンOP、男子200メートル個人メドレー決勝、力泳する松下知之=2023年12月2日、東京アクアティクスセンター
競泳ジャパンOP、男子200メートル個人メドレー決勝、力泳する松下知之=2023年12月2日、東京アクアティクスセンター

 男子400メートル個人メドレーで、第一人者の瀬戸大也(CHARIS)らを脅かしそうな存在が現れた。18歳の高校生、松下知之(スウィン宇都宮)。昨秋の世界ジュニア選手権でパリ五輪の派遣標準記録に0秒34差まで迫るタイムを出しており、本多灯(イトマン東京)を含めた実力者との着順争いが期待される。
 東京五輪代表と若手が対決する構図は、男子種目で目立つ。200メートル平泳ぎは、社会人1年目の深沢大和(東急)が、2月のレースで元世界記録保持者の渡辺一平(トヨタ自動車)を抑えて好記録をマークした。日本記録を持つ佐藤翔馬(東京SC)、2022年世界選手権2位の花車優(イトマン東京)も交えての激しい争いが予想される。
 本多が頭一つ抜けている200メートルバタフライはもう一枠の争奪戦が白熱しそう。背泳ぎは5大会連続五輪を目指す入江陵介(イトマン東進)に世界選手権代表の竹原秀一(東洋大)らが挑む。
 女子は100メートルバタフライで高校2年の平井瑞希(ATSC・YW)が2月に静岡で行われたレースで57秒08をマーク。日本選手2人目となる56秒台も見えてきた。この種目の日本記録保持者、池江璃花子(横浜ゴム)との対決に注目が集まりそうだ。個人メドレーは、東京五輪2冠の大橋悠依(イトマン東進)は復調の気配。東京五輪後に頭角を現した成田実生(金町SC)らと切符を争う。 
[時事通信社]

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