2024-03-05 08:42政治

自転車違反に青切符導入=反則金5千~1.2万円想定―道交法改正案を閣議決定

主な法改正項目
主な法改正項目

 政府は5日、今国会に提出する道交法改正案を閣議決定した。自転車の違反取り締まりに、反則金納付で刑事罰を免れる「交通反則通告制度(青切符)」を導入する。16歳以上が対象。反則金額は原付きバイクと同等を想定しており、5000~1万2000円程度になる見込み。改正法が成立すれば、公布から2年以内に施行される。
 青切符対象の違反行為は、信号無視や一時不停止など約115種類。酒酔い運転や妨害運転などの極めて悪質な約20種類の違反については、引き続き刑事処分の対象となる。 
 また、新たな規定として、車道を走行する自転車と横を走る自動車の双方に、安全な間隔と速度で進行することを義務付ける。違反すると自動車側に3カ月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金、自転車側に5万円以下の罰金を科す。
 公布から6カ月以内に施行される規定として、現行は罰則規定がない自転車の酒気帯び運転に、3年以下の懲役または50万円以下の罰金を科す。携帯電話を使用しながらの運転への罰則は、公安委員会規則から法律に格上げし、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金とする。
 酒気帯び運転は刑事処分の対象だが、携帯電話の使用運転は青切符の適用が可能。反則金は最も高額な1万2000円となる見通し。
 自転車以外の改正案として、ペダル付き原付きバイクの定義を明確にする。「エンジンやモーターを止めてペダルのみで走行する場合も原付きを運転していることになる」と道交法に明記する。ペダル付き原付きを巡っては、無免許や必要な装備無しで自転車として乗る違反が横行している。

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