2024-03-04 18:33World eye

T・スウィフトさん招聘に補助金 「臆測より低額」 シンガポール

【シンガポールAFP=時事】シンガポールのエドウィン・トン文化相は4日、米人気歌手テイラー・スウィフトさんを招聘(しょうへい)し「ジ・エラズ・ツアー」公演の自国開催を実現するために拠出した補助金は、臆測ほど高額ではないと主張した。≪写真はシンガポールでテイラー・スウィフトさんの公演看板を撮影するファン<2024年2月28日撮影>≫
 トン氏は議会で、「補助金の額をめぐりネット上で臆測が飛び交っているが、言われているほど高くはない」と発言。「事業に関する守秘義務があるため、具体的な金額や条件は明らかにできない」とした上で、推計ではテイラーさんの公演による経済効果は、補助金額を上回ると主張した。
 シンガポールで2日に始まった6回公演のチケットは完売し、国内外から約30万人の動員が見込まれている。だが、近隣諸国には東南アジアではシンガポールのみで開催されることを快く思っていない見方もある。
 報道によると、タイのセーター・タウィーシン首相は、シンガポールが東南アジアでの単独公演開催を実現するため、スウィフトさん側に1公演当たり最高300万ドル(約4億5000万円)を提示していたと、プロモーター側の話を引用する形で発言したとされる。フィリピンの議員もシンガポールを批判している。
 この問題をめぐりトン氏は、補助金が独占契約につながったとの見方を否定。シンガポールが選ばれた決め手として、立地とインフラ整備を挙げた。【翻訳編集AFPBBNews】

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