2024-03-03 18:12スポーツ

岩井千、耐えて5勝目=勝負分けた15番―ダイキン女子ゴルフ

優勝を決め、喜ぶ岩井千怜=3日、沖縄・琉球GC
優勝を決め、喜ぶ岩井千怜=3日、沖縄・琉球GC

 手に汗握る接戦を勝ち切ったのは岩井千だった。「耐えて耐えてのゴルフだった。まずはほっとした」。優勝インタビューで声を震わせた。
 1打差のトップで迎えた最終ラウンド。同じ最終組の西郷が1番でバーディー発進し、リードはすぐになくなったが、「だろうな、と思った。その時が来ても、意識することなく攻め続けようと」と冷静だった。岩井千がバーディーを奪っては、西郷が追い付く展開が続き、前半9ホールを終えてともに15アンダー。勝負はバックナインにもつれ込んだ。
 明暗を分けたのは、1打リードで迎えた15番だった。岩井千は前日にダブルボギーをたたいたホール。「何かが動きだすと思っていたので、気持ちを切らさなかった」。パーで切り抜けると、西郷がボギーで落とし、2打差に広がった。「私にもチャンスが来た」。17番もバーディーとし、スパートをかけた。
 追われるプレッシャーにも押しつぶされなかった。「追い付かれても、次にバーディーを取れば大丈夫。昨年よりも淡々とできるようになっている」。オフの厳しいトレーニングで培った精神力も発揮し、開幕戦の勝利を手繰り寄せた。
[時事通信社]

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