2024-03-03 17:32スポーツ

ハードル高く、突破者ゼロ=世界との差、依然大きく―男子マラソン

 パリ五輪の男子マラソン代表選考が終わった。MGCの上位2人が代表入りし、その後のレースの記録で残り1人を決める流れは東京五輪を踏襲。前回は大迫が当時の日本記録を塗り替え最後の切符をつかんだが、好タイムを狙って出す難しさを感じさせた。
 代表入りの条件となる設定記録の2時間5分50秒は、昨年の東京マラソンで山下一貴(三菱重工)が出した日本歴代3位のタイムより1秒速く、ハードルが高かった。指定の3レースで突破者は現れず、日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは「五輪を狙う選手は力が入って空回りというか…」と悩ましげだった。
 代表選考に一発勝負のMGCと記録向上を促すMGCファイナルチャレンジが導入されたことで、高岡寿成シニアディレクターは「マラソン界の底上げができている」と意義を語る。一方、世界に目を向ければ2時間切りが目前に迫る勢いで、この日も先頭集団は序盤から日本人の集団を引き離した。世界上位との差を改めて痛感させられる中、五輪本番までに残された時間は多くない。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集