2024-03-03 14:58政治

参院政倫審、野党「32人出席を」=自民、特別委設置に前向き―4日から予算委

 2024年度予算案を巡る参院予算委員会での論戦が4日から始まる。これに先立ち与野党の参院幹部が3日のNHK番組に出演し、自民党派閥の裏金事件について討論した。野党は参院政治倫理審査会に関し、世耕弘成前参院幹事長ら32人の出席を重ねて求め、全面公開で開催するよう主張。自民は「政治とカネ」の問題を扱う参院特別委員会の設置に前向きな考えを示した。
 参院政倫審に関し、野党は政治資金収支報告書に不記載のあった安倍、二階両派の参院議員31人と自民を離党した大野泰正議員の計32人の審査を申し立てている。立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長は番組で「全ての方に説明してもらうことが大事。それなしには実態解明につながらない」と強調した。
 日本維新の会の柴田巧参院国対委員長も「32人に出てきてもらいたい」と同調。共産党の井上哲士参院幹事長は「公開で政倫審を開いてもらう」と求め、証人喚問の必要性も指摘した。
 自民の松山政司参院幹事長は開催について「前向きに進めていきたい」と述べる一方、出席対象への明言は避けた。公開に関し「そのような形になるのではないか」と語った。 
[時事通信社]

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