2024-03-02 19:15スポーツ

多田、男子60メートルで日本勢初入賞=世界で得た手応えと課題

男子60メートル準決勝に臨む多田修平=1日、英グラスゴー(AFP時事)
男子60メートル準決勝に臨む多田修平=1日、英グラスゴー(AFP時事)

 【グラスゴー(英国)時事】英国のグラスゴーで1日に行われた陸上の世界室内選手権男子60メートルで、多田修平(住友電工)が6秒70で7位に入り、同種目の日本勢で初入賞を果たした。予選では6秒52の室内日本新記録をマーク。パリ五輪が控える屋外シーズンへ弾みをつけた。
 日本選手で初めて挑んだ決勝。直前のスタート練習で左太もも裏に違和感が出て、けいれんしたまま臨んだ。40メートル付近まで4番手争いを演じるも、張りが強まった終盤はスピードを落とし、「悔しい気持ちでいっぱい。体がついてこなかった」。1日3レースの負荷は大きかった。
 予選では、昨夏の世界選手権100メートル7位のファーディナンド・オマニャラ(ケニア)と互角の走りを見せた。低く鋭く飛び出し、自身と桐生祥秀(日本生命)が今年出した従来の日本記録を0秒01更新。2位に入った2月のアジア室内選手権に続いて使用した「厚底スパイク」に慣れ、「すごくマッチしてきた」と収穫を得た。
 一方で課題も。準決勝は激しく競り合う中で力み、6秒56と記録を下げた。大一番で自身の走りを貫けるようになり、勝負強さに磨きをかけたい。幸い、左脚は軽症とみられるという。100メートルで9秒台への自信を口にし、「今までで一番強い自分だと思っている。五輪の決勝で戦えるように、もう一度つくり直していきたい」。力強く宣言した。 
[時事通信社]

男子60メートル決勝、7位でゴールした多田修平(右端)=1日、英グラスゴー(EPA時事)
男子60メートル決勝、7位でゴールした多田修平(右端)=1日、英グラスゴー(EPA時事)

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