トランプ氏は日米関係重視=「米孤立化」を否定―側近ハガティ氏
【ワシントン時事】トランプ前米政権で駐日大使を務めたハガティ上院議員(共和)は29日、議会内で時事通信などの取材に応じた。同氏は、トランプ前大統領が在任中に「日米関係を強化しようとしていた」と強調した。ハガティ氏は現在もトランプ氏に近く、先週面会した際も同氏が「日米関係がどれほど重要であったか、今もそうであるか」と語ったと明らかにした。
ハガティ氏によると、トランプ氏は日韓を含む同盟国に「できる限り強く、協力的であってほしい」と考えているという。11月の大統領選で返り咲いた場合、日本に防衛費増額を要求するかに関しては「金額だけではなく、合同訓練や共同計画の組み合わせで効果的に(抑止強化の)成果を出すこと」が目標になるとの見方を示した。
また、「人々は(トランプ氏が掲げる)『米国第一』を『米国の孤立化』と誤解している」と述べ、トランプ氏の復権が世界秩序の混乱を招くという懸念は当たらないと主張。北大西洋条約機構(NATO)加盟国を守らず「ロシアの好きなようにさせる」としたトランプ氏の発言は、加盟国に応分の負担を求めることに主眼があったと説明した。
ハガティ氏は北朝鮮による日本人拉致問題を巡り、岸田文雄首相が日朝交渉を模索する可能性について「問題を無視するよりも効果的だ」と語り、支持する姿勢を示した。
[時事通信社]
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