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2024-02-28 13:29政治

岸田首相、自ら政倫審出席へ＝報道公開、こう着打開狙う―２９日開催へ調整

　岸田文雄首相（自民党総裁）は２８日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に自ら出席すると表明し、政倫審に正式に申し出た。報道関係者の傍聴に加え、テレビカメラによる撮影も全面的に認める意向。自民は２９日に政倫審を開く方向で野党と調整に入った。現職首相の政倫審出席は初めて。
　首相としては、衆院政倫審での弁明を申し出た安倍、二階両派の５人に全面公開での出席を促し、公開の在り方を巡る与野党協議のこう着を打開する狙いがある。野党の要求通りに政倫審を開催し、２０２４年度予算案の週内衆院通過に道筋を付けたい考えもあるとみられるが、先行きは不透明だ。
　首相は首相官邸で記者団に「私自身、自民総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンの下で説明責任を果たしたい」と明言。「志のある議員に、政倫審をはじめ、あらゆる場で説明責任を果たすことを期待する」と語った。
　首相は「（政倫審）開催の見通しが立たないのは極めて残念だ。今の状況のままでは国民の政治に対する不信がますます深刻になってしまうと強い危機感を感じていた」と強調した。
　これを受け、自民の浜田靖一国対委員長は立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、首相の意向を伝達。この後、立民など野党４党は国対委員長会談で首相の政倫審出席に応じることを確認した。同時に、安倍、二階両派の５人の政倫審出席が確定しない限り、予算案の日程協議に応じないことで一致した。　
［時事通信社］

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