トランプ氏、候補争い5連勝=ヘイリー氏地元制す―指名獲得へさらに前進・米大統領選
【ワシントン時事】米大統領選の共和党候補選び第5戦となる南部サウスカロライナ州予備選が24日、投開票された。トランプ前大統領(77)が唯一の対抗馬ヘイリー元国連大使(52)を破って勝利を確実にし、指名獲得にさらに近づいた。ヘイリー氏は知事を務めた地元州でも勝てずに5連敗を喫し、今後の展望は極めて厳しくなった。
民主党では現職のバイデン大統領(81)の指名が確実視され、2020年大統領選を戦った2人の再戦となる可能性が一層強まった。大統領選で同じ顔触れが2度目を戦うことになれば、1956年のアイゼンハワー元大統領(共和)とスティーブンソン氏(民主)の対決以来となる。
州当局の集計速報によると、得票率はトランプ氏が59.8%、ヘイリー氏が39.5%。
トランプ氏は開票開始直後の午後7時すぎに演説し、「これほど団結した共和党は見たことがない。圧倒的勝利だ」と宣言。「出て行け、ジョー。お前は首だ」とバイデン氏を挑発し、返り咲きを誓った。陣営はこれに先立ち、声明で「予備選は終わった」と主張、党全国委員会に候補選びの手続きを終わらせるよう迫った。
一方、反トランプ派の支援を受けるヘイリー氏は演説で敗北を認めつつ、「トランプはバイデンに勝てない」と強調。少なくとも各州・地域の予備選や党員集会が集中する3月5日の「スーパーチューズデー」までは撤退しない意向を示した。ただ、各種世論調査ではこの先もトランプ氏の独走が予想されている。
[時事通信社]
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