なでしこ、悪循環で防戦一方=底力問われる第2戦―サッカー女子五輪予選
なでしこは有利な状況にしてホームの第2戦へ向かいたかったが、長谷川の言葉が全てだった。「試合内容を見たら、0―0でラッキー」。それほど、対策を練ってきた北朝鮮に苦しめられた。
試合が始まる午後4時すぎでも日は高く、照りつける日差しが肌に刺さるような暑さ。4バックと予想された相手は最終ラインに5人が並び、重心を下げてスペースを徹底的に消してきた。体力を温存するかのようなカウンター狙いだった。
なでしこは決定機がほとんどなく、北朝鮮が圧力を出してきた後半はミスがピンチに直結。奪われるのを恐れ、プレーが消極的になる悪循環に陥った。GK山下の好守や枠に救われ、辛うじて負けなかった。「攻撃面では、きょうは何もなかった」と長谷川。連動してチャンスをつくり出す動きがほとんど見られなかったことは修正が必要だ。
「悲観する内容ではないし、第2戦、決めることが全て」と、経験豊富な熊谷主将は言う。両チームにとってやりやすい環境になる日本に移り、相手はどう戦ってくるか。そして、なでしこはどう上回るのか。底力が問われる。(ジッダ時事)
[時事通信社]
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