ウクライナに「揺るぎない支援」=北朝鮮やイラン非難―侵攻2年・G7首脳会議
【パリ時事】岸田文雄首相ら先進7カ国(G7)首脳は24日午後(日本時間25日未明)、ロシアによるウクライナ侵攻開始から2年が経過したことを受けてテレビ会議を開いた。終了後に発表された首脳声明は「ウクライナに対する揺るぎない支援」を強調。戦争の長期化で広がる「支援疲れ」の払拭に努めた。
会議にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。2年間の支援に謝意を示した上で、ロシア軍の猛攻を食い止めるために必要な武器・弾薬の速やかな供与を要請。G7を「頼りにしている」と述べて理解を求めた。
岸田首相は「ロシアによる侵略が長期化し、厳しい状況が続いているからこそ、ウクライナへの連帯を示すことが重要だ」と指摘。G7各国と連携しながら対ロ追加制裁を行うと明らかにした。
首脳声明は、北朝鮮による弾道ミサイルの対ロ輸出を強く非難。イランに対ロ軍事支援をやめるよう迫り、中国企業からロシアに軍事転用可能な資機材が渡っているとして懸念を表明した。
獄死したロシア反体制派指導者ナワリヌイ氏については「並外れた勇気」をたたえて追悼。ロシア政府に死亡状況を公にするよう呼び掛けた。
制裁の一環で凍結したロシア中央銀行の資産を巡っては、ウクライナ復興への活用を可能にする方策を6月のG7サミット前にまとめるよう各国閣僚に指示。米政府の追加支援が野党共和党の反対で宙に浮き、財源探しが切実さを増している。
[時事通信社]
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