ナワリヌイ氏遺体、母に引き渡し=「埋葬妨害」警戒―正教会で追悼行列・ロシア
ロシア当局が獄死したと16日発表した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の遺体が24日、刑務所に近い極北サレハルドで母リュドミラさんに引き渡された。同氏の報道担当者がSNSで明らかにした。
当局は23日、遺体の即時返還を求めるリュドミラさんに対し、自身だけが参列する密葬に同意するよう「最後通告」。同意しなければ、刑務所内に埋葬すると警告していた。当局が態度を軟化させたのかは不明。報道担当者は「埋葬はこれから。当局が妨害するかどうかは分からない」と警戒心を示した。
支持者らは「拷問が行われた」と主張しており、独立した調査が実施できるかが焦点。
東方正教では通常、死後3日目に埋葬式が行われる。ロシアの法律は死因の特定から2日以内に遺体を家族に返すと規定。報道担当者によると、22日までに解剖されて原因は「自然死」と告げられたが、当局が無条件の返還に応じず批判の声が上がった。人権団体OVDインフォが行った遺体返還の請願活動には10万人近くが賛同した。
ナワリヌイ氏の妻ユリアさんは24日に動画メッセージを発表し、返還に応じないよう当局に命令したのはプーチン大統領だと指摘。「信心深いキリスト教徒のふりをしている」が、やっていることは「悪魔主義」だと糾弾した。
独立系メディアによると、3月の大統領選に出馬を認められなかった地方議員ドゥンツォワ氏らの呼び掛けに応じ、ナワリヌイ氏を追悼する人々が24日、モスクワの救世主キリスト大聖堂に行列をつくった。当局は警戒し、参拝者に身分証の提示を求めた。
[時事通信社]
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