ウクライナへ1300億円=米欧「支援疲れ」の中―IMF
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は22日、ロシアの侵攻を受けているウクライナに対する8億8000万ドル(約1300億円)相当の金融支援について、事務レベルで合意したと発表した。昨年3月に承認された計156億ドル規模の同国向け融資枠の一環。
正式供与には、IMF理事会の承認が必要となる。IMFの融資は、総額1220億ドルに上る国際支援の一部だが、米国のウクライナ支援に関する補正予算は議会通過のめどが立っていない。米欧の「支援疲れ」が顕著となる中、ウクライナは資金面で正念場を迎えている。
IMFはウクライナ経済が2023年、推計で5%成長したと指摘。しかし、侵攻の継続や外部支援の遅れが重荷になり、24年の成長率は3~4%に鈍化すると予想した。
ウクライナの戦後復興には、4860億ドルが必要との試算もある。IMFは声明で「戦費がかさんでおり、ウクライナの資金ニーズが極めて高い状態が続いている」と訴えた。
[時事通信社]
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