2024-02-22 21:54社会

被爆ガラスの塊無くなる=持ち去られたか、警察に相談―広島市

 広島市中区にある本川小学校平和資料館に展示されていた、被爆して溶けたとされるガラスの塊1点が無くなったことが22日、市教育委員会への取材で分かった。市教委は何者かが持ち去った可能性があるとして、広島県警に相談している。
 市教委によると、無くなったガラスの塊は緑色で、拳ほどの大きさ。2004年に本川小の児童が校庭の地中から発見した。同じように溶けたガラスの塊2点が同時に見つかっており、同小に隣接する資料館の地下1階に一緒に展示していた。来館者が被爆の実相を感じられるよう、手で触れることもできるという。昨年11月12日の閉館後、スタッフが紛失していることに気付いた。
 市教委の担当者は取材に「来館者数が増加している中でとても残念だ。大切な遺物なので返していただきたい」と述べた。今後は、資料館に防犯カメラの設置を検討するとしている。 
[時事通信社]

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