五輪メダリストの豪馬術選手 「マンキニ」着用でイベント参加もおとがめなし
【シドニーAFP=時事】障害馬術で計3個の五輪メダルに輝くオーストラリア男子代表のシェーン・ローズ選手(50)は19日、「男性用ビキニ」を着用してイベントに出場したことが豪馬術協会から問題視されていたものの、処分を免れて今夏のパリ五輪への準備が再開できることになった。≪写真は東京五輪の総合馬術団体に出場したオーストラリア代表のシェーン・ローズ旗手≫
前週末にシドニー近郊のワラビーヒルで行われた障害馬術のイベントでは選手は仮装しての参加が推奨されており、ローズ選手は映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(Borat)』でおなじみとなった男性用ビキニ「マンキニ」を着て出場した。
これが豪馬術協会への苦情を引き起こしたものの、同選手に世間の支持が集まっていることから処分を科さない方針を固め、「当馬術協会の審査委員会は19日、ローズ氏が行動規定に違反していないと判断した」と発表した。
理由としては「委員会はローズ氏が出場していた地域イベントと、同氏がすでに公式な謝罪を行ったことを考慮した」と説明。さらに、今後は利害関係者と協力して「今後のイベントにおける最低限の服装基準を評価する」と補足した。
処分が検討されている中で協会から一時資格停止とされたローズ選手は、18日に「誰かを不快にさせてしまったなら、心からおわびする」と謝罪していた。この日の決定を受けて、地元紙シドニー・モーニング・ヘラルドに対し、再び五輪への準備に集中できることを喜んでいると話し、「こうなって非常にほっとしているし、パリ五輪に向けて全力で準備する」とコメントした。
ワラビーヒルのイベント主催者も協会の決定を支持し、「この世界をより良い場所にしようとしている人々を応援しよう。結局のところ、笑いは最高の薬なのだから」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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