2024-02-21 06:38国際

国連安保理、ガザ停戦決議案を否決=米4回目の拒否権、日本は賛成

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は20日、パレスチナ自治区ガザでの「人道的な即時停戦」を求めるアルジェリア提出の決議案を採決に付したが、米国が拒否権を行使して否決された。全15理事国中、日本やフランス、中国、ロシアなど13カ国が賛成したが、米国が唯一反対。英国は棄権した。
 昨年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始後、関連する安保理決議案に対して米国が拒否権を行使したのは4回目。イスラエル軍がガザ最南部ラファへ本格侵攻を計画し、市民の犠牲拡大が懸念される中での廃案となり、中ロは米国を批判。フランスも「遺憾だ」と述べるなど、落胆の声が上がった。
 トーマスグリーンフィールド米国連大使は、アルジェリア案の停戦要求が人質解放を前提としておらず、カタールやエジプトと主導する外交交渉に「悪影響を及ぼす」と拒否権発動を正当化した。一方、米国はラファ侵攻を「進めるべきではない」とする独自の決議案を配布しており、採択に向け各理事国と協議を行う意向を示した。 
[時事通信社]

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