2024-02-19 15:50スポーツ

データで大谷、山本サポート=編成部のアイアトンさん―米大リーグ・ドジャース

山本(左端)をサポートするドジャース編成部のアイアトンさん(右端)。中央は水原通訳=9日、米アリゾナ州グレンデール
山本(左端)をサポートするドジャース編成部のアイアトンさん(右端)。中央は水原通訳=9日、米アリゾナ州グレンデール

 【グレンデール(米アリゾナ州)時事】大谷翔平選手、山本由伸投手が所属する米大リーグのドジャースで、選手をデータ面で支える役割を担うのがウィル・アイアトンさん(35)。編成部で主にデータ分析を担当し、山本が春季キャンプでブルペン入りした際には大谷らと一緒に投球を見詰める姿があった。
 シーズン中はチームと行動を共にする。「投手、野手にかかわらず、あらゆるデータを分析する。大変だが、いろいろな経験ができて面白いし、やりがいがある」と充実した表情で語る。データ整理や動画解析に加え、サイン交換機器「ピッチコム」の運用も担当するなど首脳陣や選手にとって頼れる存在だ。
 父親の両親は日本人と米国人で、母親がフィリピン出身。15歳まで東京で過ごした後に渡米した。2016年に前田健太投手(現タイガース)がドジャース入りした時に通訳を担当。その後マイナーリーグのコーチを経て、20年から現職に就いている。
 自身も元選手で、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選でフィリピン代表に選出。台湾戦で打席に立ち、「三塁ゴロでした」と苦笑しながら振り返る。レンジャーズ傘下のマイナーチームに所属したこともある。
 大谷や山本が日本語でコミュニケーションを取れるのは貴重で、特に1年目の山本にとっては心強いはず。アイアトンさんは「できる限りのサポートをしたい」と全力投球を誓った。 
[時事通信社]

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