J1戦力分析(2)浦和、福岡、札幌、G大阪
◇攻撃で上積み期待
【浦和】ヘグモ新監督の下で、久々の国内タイトルを目標に掲げる。4位の昨季に比べ、攻撃陣で上積みを期待できる戦力が加わった。2022年得点王のチアゴサンタナ、ノルウェー代表ソルバッケンはともに大きな得点源になるだろう。欧州移籍から復帰の松尾を含め、競争は激しくなる。
昨季リーグ最少失点を誇った守備陣は健在。最終ラインはホイブラーテンとショルツが支え、関根は右サイドバックでの起用もありそうだ。
◇主力移籍の穴埋めを
【福岡】昨季は過去最高の7位に入り、ルヴァンカップでクラブ初の国内主要タイトルを獲得。エース山岸らが移籍した穴を埋められるかがカギとなる。前線は広島からベンカリファを獲得。守備やポストプレーは見込め、どれだけ得点を積めるか。武器とする速攻では岩崎のスピードが生きそうだ。
井手口が抜けた中盤はパリ五輪世代に期待。松岡と、昨季2種登録選手でプレーした重見は豊富な運動量で貢献したい。
◇攻撃の質を保てるか
【札幌】小柏ら主力が復数移籍し、戦力は厳しくなった。ペトロビッチ監督が貫く攻撃サッカーの質を保てるかが浮沈のカギを握る。昨季は途中で右ウイングバックの金子が移籍したのが痛手となった。チームトップ12得点の浅野やスピードが武器の近藤で、その穴を補いたい。
FWには鈴木が4年ぶりに復帰。決定力不足の解消に期待がかかる。新加入選手が多く、流動的な動きが求められる戦術の浸透も欠かせない。
◇積極的に補強
【G大阪】各ポジションに力のある選手を積極的に補強し、昨季16位の低迷から脱却を図る。リーグ最多タイの61失点を喫した守備では、名古屋から中谷を獲得。副主将も任され、DFの中心となることが期待される。
C大阪から移籍の鈴木は、徳島時代にポヤトス監督の下でプレー。ボール保持を重視する戦術は熟知している。他にもウェルトンフェリペや柏から加わった山田ら新戦力が、攻撃を活性化できるか。
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