2024-02-17 15:55政治

裏金議員の「証人喚問を」=安保廃棄、野党共闘に反映求めず―共産・田村委員長インタビュー

 共産党の田村智子委員長は、17日までに時事通信のインタビューに応じた。自民党派閥の裏金事件の真相解明に向け、「(関与した議員の)証人喚問を絶対に実現しなければならない」と強調。企業・団体献金が「金権政治」の温床になっていると指摘し、全面禁止するための政治資金規正法改正について、今国会での成立に意欲を示した。
 次期衆院選に関しては、野党共闘の必要性を重ねて訴えた。同時に「共産党が議席を伸ばすことが、共闘を前に進める上でも絶対に不可欠だ」と述べ、党勢回復に全力を挙げる決意を表明した。
 同党は綱領で、日米安全保障条約の「廃棄」を掲げている。田村氏は「安保廃棄の旗は絶対に降ろさない」と明言。ただ、野党共闘の実現を優先するため、共通政策への反映は求めないと述べた。
 同党を巡っては、共産主義への根強い反感が支持拡大の障害になっているとして、党名変更を求める声もある。田村氏は「言論の自由がないのではないかと、多くの方が旧ソ連などの社会主義、共産主義国家を見て感じているのは理解している」としつつも、「私たちが継承したものは全く違う」と否定した。
 田村氏の前任で23年にわたり党を率いた志位和夫議長との関係については「何でも相談し、アドバイスをもらえる体制ができた」と説明。二人三脚で党運営を進める考えを示した。 
[時事通信社]

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