2024-02-17 07:13国際

ナワリヌイ氏追悼の100人超拘束=ロシア各地で献花・集会

 ロシアのプーチン政権を批判してきた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、極北の刑務所で死亡したという当局の発表を受け、ロシア国内で追悼の動きが広がった。人権団体OVDインフォなどによると、各地でジャーナリストを含めて100人以上が拘束された。
 首都モスクワ中心部では16日夜、政治犯の追悼碑に献花する人が続々と訪問。拘束者の一人は「人殺し」と書かれたプラカードで非難を試みた。プーチン大統領の故郷の北西部サンクトペテルブルクでは、当局が追悼集会を解散させた。
 政権はウクライナ侵攻下、言論統制など締め付けを強化し、大規模デモを封じてきた。プーチン氏の通算5選が確実視される大統領選を3月に控え、圧勝ムードに水を差される事態は避けたい考えとみられる。
 モスクワで人々が献花したのは、ソ連時代に強制収容所があった白海の諸島から命名された「ソロベツキーの石」と呼ばれる追悼碑。国家保安委員会(KGB)の後継機関、ロシア連邦保安局(FSB)の本部があるルビャンカ広場に置かれている。プーチン氏はKGB出身。 
[時事通信社]

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