円急落、150円台半ば=3カ月ぶり水準、市場けん制も
14日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=150円台半ばに急落した。米国の利下げ観測が後退し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが強まった。昨年11月中旬以来、約3カ月ぶりの円安水準となる。午後5時現在は150円44~44銭と前日比86銭の円安・ドル高。
財務省の神田真人財務官は同日朝、記者団の取材に対し、円安の進行について「最近の動きはかなり急速だ。投機的なものも見受けられる」と指摘。その上で、為替介入などを念頭に「高い緊張感を持って為替市場を注視するとともに、必要があれば適切な対応をしていく」と述べ、市場の動きをけん制した。
米国では、13日に発表された1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、インフレの根強さが示された。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月にも利下げに踏み切るのは難しいとの見方が広がり、米長期金利は上昇した。
日銀の金融政策を巡る思惑も円売り材料となっている。内田真一副総裁は8日、奈良市での講演で「マイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げしていくような経路は考えにくい」と発言。日銀が金融政策を正常化する場合でも「急速な利上げにはならない」(国内銀行)との観測から、円売り・ドル買いが進んでいる。
最新動画
最新ニュース
-
福島で震度3
-
ハマスに停戦協議を初提案=人質解放後、イスラエル大幅譲歩
-
衆院3補選、自民全敗=立民完勝、維新も下す―岸田政権に打撃
-
テスラCEOが訪中=李首相と会談、自動車ショー視察か
-
台湾観光を一部再開へ=次期政権揺さぶり―中国
写真特集
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一
-
【MLB】ドジャースの歴代日本選手