ウクライナ支援「やめよ」=プーチン氏、米元司会者と異例のインタビュー
【ワシントン時事】米保守派の元テレビ司会者タッカー・カールソン氏は8日、ロシアのプーチン大統領との単独インタビューの内容を公表した。プーチン氏はウクライナに武器支援を行ってきた米国を非難し、「もし本当に戦いを止めたいのなら、武器供与を止めよ。数週間で戦争は終わり、何らかの合意が得られるだろう」と自説を繰り返した。
カールソン氏によると、インタビューは6日、モスクワのクレムリン(大統領府)で収録された。約2年前のウクライナ侵攻開始以来、プーチン氏が西側諸国のメディア関係者の公式なインタビューを受けるのは初めて。インタビューは通訳を介して約2時間に及び、カールソン氏を厚遇するロシアの姿勢が目立った。
カールソン氏は米FOXニュースの政治番組の人気司会者だったが、昨年4月に降板させられた。侵攻開始当初からロシア支持を表明し、ウクライナを批判。2020年の米大統領選を巡り、投票集計機の不正操作によってトランプ前大統領の勝利が盗まれたとする陰謀論を広め、FOXが集計機メーカーに約7億8750万ドル(約1200億円)の和解金を支払う原因をつくった。
[時事通信社]
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