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2024-02-08 17:44World eye

渡りチョウ「オオカバマダラ」、越冬地メキシコで激減

【メキシコ市ＡＦＰ＝時事】絶滅の危機に瀕（ひん）するチョウ「オオカバマダラ」の越冬地であるメキシコの自然保護当局は７日、今年は戻ってきたチョウの数が激減していると報告した。≪写真はオオカバマダラ。メキシコ・ミチョアカン州のエルロサリオ保護区にて＜資料写真＞≫
　メキシコ国家自然保護区委員会（ＣＯＮＡＮＰ）のグロリア・タベラ氏によると、オオカバマダラが今年の越冬シーズンを過ごしている森林領域は約０．９ヘクタールで、前年に比べ５９％縮小している。
　同氏は「繁殖地や移動ルート沿いの生息地における干ばつや高温など、気候変動が大きく関係している」と指摘した。オオカバマダラが夏を過ごす米国やカナダで、幼虫が餌とするトウワタに除草剤が使用されていることも大きな要因と考えられている。
　国際自然保護連合（ＩＵＣＮ）がまとめる「レッドリスト」に２０２２年に加わったオオカバマダラは、カナダから越冬地のメキシコまでの間を４０００キロ以上移動する。だが、メキシコでの森林伐採はオオカバマダラの大きな脅威になっている。
　メキシコは環境活動家にとって危険な国の一つで、２０２０年には違法伐採に抗議していた著名なチョウの保護活動家ホメロ・ゴメスさんが殺害される事件が起きている。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】

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