2024-02-07 20:22国際

米元看板司会者、プーチン氏にインタビュー=一方的見解に懸念も

 米保守系FOXテレビの看板司会者だったタッカー・カールソン氏が6日、滞在中のロシア・モスクワでプーチン大統領にインタビューした。カールソン氏は同日、自身のX(旧ツイッター)に投稿した動画で「インタビューを行う」と宣言。ロシア通信によると、ペスコフ大統領報道官も7日に確認した。
 プーチン政権はウクライナ侵攻を受けて対ロ制裁を科す西側諸国のメディアの取材を制限しており、インタビューは異例。8日に公表されるという情報がある。
 カールソン氏はロシアに融和的で、11月の米大統領選で共和党最有力候補のトランプ前大統領に近いとされる。プーチン政権はカールソン氏を通じ、自分たちにとって都合の良い情報と、米国へのメッセージを伝えようとしているもようだ。
 ロシア側の一方的な見解を拡散することへの懸念が根強い中、カールソン氏は自身のサイトでインタビューの「完全版」を公開すると予告。Xオーナーで米実業家のイーロン・マスク氏から、投稿を「ブロックしない」という確約も得ていると明らかにした。
 カールソン氏は「われわれは自費で渡航しており、いかなる政府・団体からもお金は受け取っていない」と説明した。しかし、渡航にはビザ、取材活動にはロシア外務省の記者証が必要で、クレムリン(大統領府)がインタビューを行わせる前提で便宜を図ったという見方が優勢だ。 
[時事通信社]

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