仏大統領は「ミッテラン」=バイデン氏、また失言
【ワシントン時事】バイデン米大統領は4日に西部ネバダ州ラスベガスで開かれた選挙集会での演説で、現職のフランス大統領をマクロン氏ではなく、1995年に退任したミッテラン氏と言い間違えた。11月の米大統領選を前に、81歳のバイデン氏に対し、改めて高齢不安が強まりそうだ。
バイデン氏は演説で、大統領選でライバルとなるのが有力なトランプ前大統領に対する批判を展開。米連邦議会襲撃事件への関与を非難する文脈で、就任直後の2021年に英国で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、マクロン氏から「もしあす、英紙タイムズを手に取り、『1000人が下院を襲撃し、首相選出を阻止するために2人を殺した』と報じられていたら、あなたは何と言いますか」と尋ねられたエピソードを紹介した。
しかし、マクロン氏の名前が出てこなかったようで、最初に「ドイツのミッテラン」と話し、その後「いや、フランスだ」と言い直した。にもかかわらず、直後に「ドイツの首相」と言及した。
ミッテラン氏は81~95年に在任し、96年に死去した。バイデン氏は就任後最初の国賓としてマクロン氏を迎えた経緯があり、仏紙フィガロはX(旧ツイッター)で「恥ずかしい失言」と指摘した。
[時事通信社]
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