2024-02-05 18:29政治

規正法改正、岸田首相「今国会で」=政策活動費、使途公開に否定的―衆院予算委

 岸田文雄首相は5日午後の衆院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受けた政治改革に関し、「今国会で政治資金規正法をはじめとする法改正を実現していく」と表明した。立憲民主党の岡田克也幹事長への答弁。
 派閥のパーティー開催などを禁じた党政治刷新本部の中間取りまとめについて、首相は「実行することが何よりも大きな責任だ」と述べた。
 政策活動費の使途公開に関しては「わが党の活動と関わりのある個人のプライバシー、企業団体の営業秘密を侵害する」と否定的な見解を示した。
 岡田氏は、安倍派で過去に会長を務めた森喜朗元首相を、裏金事件に関する自民の聞き取り調査の対象とするよう要求。首相は「聞き取りを進める中で判断していく」と明言を避けた。関与した議員の政治倫理審査会への出席についても「国会関係者を中心に判断していきたい」と述べるにとどめた。
 会計責任者だけでなく政治家本人の責任も問う「連座制」導入に関しては「対象とする政治団体の範囲、違反の種類など、丁寧な議論が必要だ」と指摘した。公明党の高木陽介政調会長への答弁。
 首相は「責任体制の厳格化について、各政治団体共通のルールを考えていくことは大変重要だ」と強調した。 
[時事通信社]

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