芥川賞に九段理江さん=直木賞は河崎秋子さん、万城目学さん
第170回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は九段理江さん(33)の「東京都同情塔」に決まった。直木賞は河崎秋子さん(44)の「ともぐい」と万城目学さん(47)の「八月の御所グラウンド」が選ばれた。
贈呈式は2月下旬に都内で行われ、正賞の時計と副賞100万円が贈られる。
九段さんは候補2度目で受賞。作品は、平等思想や寛容論が高まった近未来日本が舞台。建築家の中年女性が、現実と自身の信条とのギャップに葛藤しながら、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」の建設を進める。
芥川賞選考委員の吉田修一さんは「完成度、エンターテインメント性が高い。舞台設定にしろ登場人物の動かし方にしろ、多くの読者が面白がって読める」と評価した。
河崎さんも候補2度目での受賞で、明治末期の北海道を舞台に猟師の過酷な生きざまを描いた。万城目さんは候補6度目。作品は京都が舞台の2編を収め、真夏に草野球に駆り出される大学生と、真冬に駅伝を走る女子高生を主人公に据えた。
直木賞選考委員の林真理子さんは、河崎さんの「圧倒的な文章力」や「行き届いた自然描写」、万城目さんの「ベテランの強み」や「さりげなく非日常を入れ込む筆力」を絶賛した。
[時事通信社]
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