2024-01-15 17:18政治

共産・志位氏、岸田政権退陣へ全力=党大会、4年ぶり開幕

 共産党の第29回党大会が15日午後、静岡県熱海市の党研修施設で4日間の日程で始まった。志位和夫委員長は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件などを受けて、岸田政権の退陣のため全力を挙げる考えを強調した。大会最終日の18日に行われる党幹部人事では、2000年11月の第22回党大会で就任した志位委員長の去就が注目されている。
 志位氏は岸田政権を取り巻く政治状況について、「末期的状況に追い詰められている」と指摘。「自民内で政権のたらい回しをすれば解決する問題ではない。岸田政権を退陣に追い込むため全力を挙げて奮闘する」とも語った。
 田村智子政策委員長は18日に採択される決議案を説明。「総選挙で(党が)躍進することこそが、政治の行き詰まりを打開する最大の力になる」と訴えた。
 党内では志位氏が交代する場合は、田村政策委員長が後任に就く可能性が取り沙汰されている。志位氏は開会あいさつで「経験を積んだベテランと共に、若い幹部、女性が存分に力を発揮できる中央委員会を選出することも大会の重要な任務だ」と述べたが、自身の進退には言及しなかった。
 党大会は20年1月以来4年ぶり。決議案では、次期衆院選の野党共闘について「再構築のため可能な努力を行う」との表現にとどめ、近年の党大会決議に明記した「野党連合政権」構想に関する記述を見送った。 
[時事通信社]

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