トランプ一強、支える福音派=初戦州、焦点は「勝ち幅」―米大統領選
【デモイン時事】米大統領選の共和党候補者選びで、初戦の党員集会が行われる中西部アイオワ州。最新の世論調査ではトランプ前大統領が支持率48%と独走し、焦点は既に勝敗ではなく、2番手以下にどれだけの差をつけるかに移っている。強さの背景には、同州で共和党支持層の4割弱を占めるキリスト教福音派の支えがある。
州都デモインにある福音派教会のテリー・アマン牧師(64)は「トランプ氏は大きな功績を残した」と評価する。大統領在任中に保守派の判事を送り込んだ結果、連邦最高裁は2022年、人工妊娠中絶を憲法上の権利として認めないと判断。胎児の命を重視し、中絶に反対する福音派には悲願の判決だった。
16年大統領選に出馬した当初、福音派の有権者は破天荒な発言を重ねるトランプ氏に懐疑的だった。だが、最高裁判決で信頼を勝ち取ったトランプ氏は、地元紙デモイン・レジスターの調査で福音派の51%の支持を獲得。他候補の2倍近い圧倒的な強さを見せている。
20年大統領選の敗北を覆そうとして刑事訴追されたトランプ氏には、同情的な声も聞かれる。トランプ氏の支援集会に参加したリード・ケイシーさん(18)は「彼は何も悪いことをしていない。迫害だ」と憤慨。トランプ氏は聖書の教えを実践していると考え、「神がトランプに投票しろと言う以上、吹雪だろうと投票に行く」と熱弁を振るった。
3月以降に裁判の日程が立て込むトランプ氏は、初戦で大勝を収め、早い段階で指名獲得の流れを確実にしたい考えだ。寒波の影響で党員集会での投票率低下も予想される中、13日には「われわれは勝てる位置にいる。党員集会に出席し、仕事を終わらせよう」と支持者に呼び掛けた。
[時事通信社]
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