2024-01-10 00:10国際

ガザ戦闘、民間人保護強調=イスラエル首相と会談―米国務長官

 【エルサレム時事】ブリンケン米国務長官は9日、訪問先のイスラエルでネタニヤフ首相と会談した。パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘について協議。ブリンケン氏は、ガザでの民間人の被害回避と民間インフラ保護の重要性を強調した。
 ブリンケン氏はまた、昨年10月7日のイスラエルに対するハマスの「テロ攻撃」が繰り返されないようにするイスラエルの権利を確認。両者は、ガザで拘束されている人質解放への取り組みについても議論した。また、周辺地域への紛争拡大防止に関しても話し合ったとみられる。
 これに先立ち、ブリンケン氏はトルコ、ギリシャ、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアを歴訪。サウジアラビアでは記者団に対し、イスラエル高官らとは「ガザでの軍事作戦の将来の方向性」について話し合うと説明。民間人保護や人道支援を巡り、さらなる取り組みをイスラエル側に働き掛ける考えを示していた。
 ハマスとの戦闘が長期化し、パレスチナ人犠牲者が増える中、バイデン米政権は標的を絞った作戦への移行をイスラエルに求めている。 
[時事通信社]

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