「トランプは民主主義犠牲に」=バイデン氏、激戦州で始動―米大統領選
【ワシントン時事】バイデン米大統領は5日、激戦区の東部ペンシルベニア州で演説し、11月の大統領選に向けた選挙戦を開始した。3年前、トランプ前大統領の支持者らが連邦議会を襲撃した事件に触れ「トランプは民主主義を犠牲にしようとしている」と警告。2020年の前回選挙に続き相まみえる可能性が高いトランプ氏への対決姿勢を前面に打ち出した。
バイデン氏は、襲撃事件で当時現職だったトランプ氏が暴徒を止めなかったことは「米大統領史上、最悪の職務放棄だった」と糾弾。トランプ氏が勝利すれば独裁を許すとし、事件後初めて行われる今年の大統領選は「民主主義を賭けた選挙になる」と自身への支持を呼び掛けた。
演説したペンシルベニア州バレーフォージ付近は、初代大統領となるワシントン率いる大陸軍が独立戦争で英国軍に追われた末、兵を強化した地。バイデン氏は、建国の父が宣言した専制の否定や自由が今も「米国の神聖な大義」だと訴えた。
[時事通信社]
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