2024-01-02 18:27社会

運転見合わせ、乗客困惑=北陸新幹線の金沢駅

 震度5強の揺れを観測した金沢市。JR金沢駅では北陸新幹線が運転を一時見合わせ、多くの乗客が予定変更のため窓口に長い列を作るなど、混乱も見られた。
 東京都江戸川区の自営業渡辺守さん(66)は、2泊3日の予定で旅行を組んでいた。地震発生時は石川県七尾市の旅館に宿泊中だった。「最初の地震は大したことなかったが、その後の地震で外に出た」。金沢市の兼六園に行く予定だったが交通の混乱により断念。「予定が飛んでしまい残念」と肩を落とした。
 金沢市の実家に帰省していた女性(45)は、自宅がある京都市に予定を早めて帰ることに。被災時は実家にいたが、海が近いため、両親らと一緒に車で近くの山に避難した。「東日本大地震を思い出すほどの大きな揺れで、親戚の子らは泣いていた。両親を金沢に置いていくのは不安だ」と涙を見せた。
 混乱の影響は、新型コロナウイルスの規制緩和後に急増した訪日客にも及んだ。オランダ人のバンスロット・オレリーさん(30)は「地震は初めての経験だった。サイレンが鳴ったので高台に避難した」と驚いた様子。「2日朝は長野県に向かう予定だったが、列車が止まってしまい困った」と話していた。 
[時事通信社]

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