デンマーク女王が退位へ=在位期間52年、欧州で最長
【ロンドン時事】デンマークのマルグレーテ女王(83)は12月31日、テレビ中継された恒例の年末演説で、1月14日に退位すると表明した。長男のフレデリック皇太子(55)が王位を継ぐという。52年にわたる在位期間は、欧州の存命の君主としては最長となる。
女王は1940年、前国王フレデリック9世とスウェーデン王女だったイングリッド王妃の長女として誕生。出生当時、女性に王位継承権はなかったが、53年の法改正によって権利を得た。父王の死去に伴い、72年に即位。70年にわたり英国を統べたエリザベス女王が2022年9月に死去したことで、欧州で在位期間最長の君主となっていた。
マルグレーテ女王は演説で、23年2月に受けた背中の手術が「将来について考えるきっかけとなった」と説明。即位52年に当たる1月14日に退位すると宣言した。
[時事通信社]
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