1. TOP
  2. ニュース
  3. 国際
  4. エジプト停戦案、ハマスと協議か＝ガザ南部、病院付近で攻撃続く
2023-12-29 20:50国際

エジプト停戦案、ハマスと協議か＝ガザ南部、病院付近で攻撃続く

　【カイロ時事】ＡＦＰ通信はイスラム組織ハマス関係者の話として、ハマス代表団が２９日にエジプトの首都カイロを訪れ、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとの戦闘に関してエジプト側と協議すると報じた。エジプトが先に示した３段階の停戦案に対し、ハマスが「見解」を伝えるとされるが、ハマス政治部門の幹部ハムダン氏は同日、停戦案を「検討中」だとして訪問を否定した。
　エジプトは、イスラエルとハマスの仲介役を担ってきた。停戦案がイスラエル人の人質解放や戦闘休止につながるかが焦点だが、先行きは見通せない。
　エジプトの提案では、第１段階で戦闘を休止し、ガザで拘束されている人質とイスラエルが収監するパレスチナ囚人について、それぞれ一部を解放。第２段階でパレスチナ勢力が参加する「対話」を行い、ガザ再建を監督する実務者政府を立ち上げる。第３段階で完全な停戦に入り、ハマスが兵士を含む残りの人質全員を解放するとともに、イスラエル軍がガザから撤退する。
　ハマス関係者はＡＦＰに、釈放されるパレスチナ囚人の人数とその方法、イスラエル軍撤退の確約が、提案への「見解」の中心になると語った。エジプトの提案を巡っては、実効支配してきたガザの統治権を失うとしてハマスが拒否したと、これまで伝えられていた。
　一方、国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）のガザ地区責任者は２９日、イスラエル軍が人道支援の車列を銃撃したと発表した。人的被害はないが、車両１台が損傷。車列はイスラエル軍が指定した道を通り、ガザ北部から戻る途中だったという。
　ガザではイスラエル軍による攻撃が続いている。パレスチナ赤新月社（ＰＲＣＳ）は２８日、南部ハンユニスの病院付近への砲撃で１０人が死亡したとＸ（旧ツイッター）に投稿。前日も砲撃があり、２日間で計４１人が犠牲になったと発表した。ＰＲＣＳは声明で、病院付近への攻撃は、病院自体が標的になる「前触れ」だと懸念を表明した。　
［時事通信社］

最新動画

もっと見る

関連ニュース

最新ニュース

写真特集

もっと見る