「ハマス指導部にたどり着く」=イスラエル軍、長期戦へ決意
【カイロ時事】イスラエル軍のハレビ参謀総長は26日、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘に関連し、「1週間であろうが、数カ月かかろうが、われわれはハマス指導部にたどり着く」と強調した。イスラエルはハマス幹部がガザ内の地下トンネルなどに潜伏中とみており、居場所特定まで長期間を要しても作戦を継続する決意を表明した。
ハレビ氏はガザを視察後、「テロ組織の解体には、決意を持った粘り強い戦い以外に、魔法のような解決策や近道はない」と記者団に語った。
イスラエル軍は27日、作戦完了が近いと見なしているガザ北部でも戦闘を続け、ハマスの武器庫などに空爆を加えたと説明。新たに兵士3人が死亡したと明かした。10月下旬の地上作戦開始以降、イスラエル軍の戦死者は、計164人になった。ガザ当局も27日、過去24時間で195人が死亡したと発表。ガザでの死者は2万1000人を超えた。
一方、ガラント国防相は26日、「7方面から攻撃にさらされている」と述べ、イスラエルが「多正面で戦争状態にある」との認識を示した。レバノンやイエメン、イランなどを列挙し、「そのうち六つで既に行動を起こしている」と語った。
イスラエルはハマス以外にも、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦中。海運の要衝である紅海では、イエメンの武装組織フーシ派による商船への攻撃も続いている。いずれの組織もイランが後ろ盾になっている。
ホワイトハウスによると、バイデン米大統領は26日、イスラエルとハマスを仲介するカタールのタミム首長と電話会談。ハマスが拘束する人質全員の解放に向けた方策や、ガザへの人道支援拡充について協議した。
ロイター通信によれば、イスラエルのデルメル戦略問題相も26日、ワシントンでサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談した。重要度の高いハマス幹部に標的を絞った戦いなど、次の段階への移行や、戦闘終結後のガザの統治計画に関して話し合ったという。
[時事通信社]
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